実は年配に多いパワーハラスメント
パワーハラスメントの被害者となるのは、「若い人」ばかりだと考えている人もいらっしゃるでしょう。
しかし、社会全体での実態を見ると、一番多いのが50代なのです。
加害者と被害者を間違えているのではなく、被害者は50代を中心とした年配者ほど多いということです。
これまでにたくさんの人生や仕事の経験をしてきた50代の人が、パワーハラスメントの被害者となるのはなぜでしょうか。
まず、仕事上のスキルがしっかり身に付いていなかったという人が多いです。
仕事は人間関係で成り立っている部分も多いですが、平成になって不景気が続いたことで、人情だけでは仕事ができなくなりました。
常に新しいサービスを生み出していかなければ生きていけない時代なのです。それに対して、若い世代の従業員はアイデアも豊富です。
会社上層部の意図により被害者が出ている
50代の管理職にも上司が存在するわけですが、その上司からすれば、給料が高い割に新しいアイデアも生まれない人材よりは柔軟な思考力によってアイデアを発想できる人材の方が好ましいのは当然です。
結果的に、若い人間の成長を期待することとなります。そして、若い人材をパワハラの被害者としないために、守るという行動を起こすことになります。
目標だけは管理職の責任となりますから、ただでさえストレスの溜まる環境において、上司と若手の板挟みになった管理職は次第に精神を病んでいくことに繋がっていきます。そして、自分でも気付かぬうちに、パワハラ的行動をとってしまうことになるわけです。
これは、まさに中間管理職の悲劇というべきものでしょう。
人事担当者やハラスメント担当者は、パワーハラスメントの対象を会社の全メンバーで捉えるようにしなければなりません。
このような事例を紐解いていくと、パワハラの現状というのは、知っているようで知らないものなのです。あなたがイメージしているパワハラと現実に起こっているパワハラにはかなりの差があるというのを理解した上で、パワハラについて学びを深めていく必要があります。
