ライン作業ではちょっとした一言でストップしてしまう
大きな工場でのライン作業においては、一人が作業の失敗をすると全体の流れが止まってしまいます。
そのため、正社員はもちろん、アルバイトやパートも、神経を集中して仕事に取り組んでいます。
自分がミスすると、他の人にも迷惑がかかることになりますから、緊張感もあることでしょう。
そして、その緊張感や緊迫感が引き金となるかのように、ライン作業をしている従業員に対するパワハラが増えてきています。
ライン作業という特殊性を踏まえ、失敗やミスの重大さを伝えようとしている上司の思いであるわけですが、迷惑をかける人数やロスの大きさから、通常の伝達以上に度が過ぎてしまうことがあるのです。
それだけ重要な事だからと言えばそうなのですが、だからといってパワハラだと断定されるようなことはしてはいけません。例えば、失敗した作業をラインが止まった後に何度もやり直しさせること。
もう分かっているのにも関わらず、残業時間を利用してさせているケースなどは、明らかにパワハラであり、一種のイジメです。これを見せしめに他の社員の緊張感を維持するというような考えでは管理者として失格でしょう。
上司もラインで働く従業員に配慮が必要
上司に必ずしも悪気があるとは限りません。仕事に対する真剣さを伝えているだけかもしれません。しかし、精神的に苦しめられた従業員からすれば、立派なパワハラになっているのです。
ラインというのは、微妙な力関係や、絶妙なバランスでその工程が維持されています。
それらを知らずに、要するに「現場の独特の雰囲気」を知らずに、上から物を言うというのはできるだけ避けなければなりません。
管理者はしっかりと現場を見て、空気感を味わったうえで適切な指示・指導を行う必要があります。
一人でも欠けたらラインは即ストップして、再開も難しくなってしまいます。だからといって、それを管理者が防ぐのではなく、むしろ助長するような行為は避けなければなりません。
