誰かが精神的な病、倒れることで気付くパワハラ
仕事をしている中で、パワーハラスメントは非常に見つけにくい厄介な存在です。後になって冷静に考えてみれば「パワハラだったかも」と考えられる事柄でも、そのまま流していることがほとんどです。
例えパワハラの兆候が見つけられたとしても、誰かが精神的な病になったり、倒れるなどしないことには、会社の問題として取り上げられにくくなっています。
とはいえ、社員が倒れてしまった後では、放置するわけにもいかないため、初めて会社は重い腰を上げ、パワーハラスメントの教育を意識するようになるのです。
しかし、社員にとっても、パワハラ問題が顕在化してしまうことで、業務に対するモチベーションが急激に低下することも考えられますので、未然に防ぐことが組織的には求められているのです。これは、潜在的に内在するパワハラの原因を臭いものに蓋をするかのように閉じ込めるということではなく、外に吐き出させることによって敢えて顕在化させ、しっかりと原因を排除するという意味です。
問題が起こってからでは遅いわけですから、しっかりとした準備をしておくためには、意識集中が必要不可欠です。部署における問題を見るという意識を、管理職が現実に持っているかどうかで大きく差が出ます。
意識を集中することで、見えなかったものが見え始めてきます。それは、これまで見落としていたパワーハラスメントの現場を、客観的な見地から目の当たりにすることもだくさんあることでしょう。
ウチの会社は大丈夫…は通用しない
分かりにくいからこそ、今の時点でパワーハラスメントの教育をおすすめします。事が起こってからでは遅く、追い詰められた本人に申し訳ないだけでなく、会社の社会的信用も失うことになるのです。
自分の働く場がなくなるようなことになれば、自分だけではなく多くの社員が路頭に迷います。社員の後ろには社員に支えられた家族の存在もあるわけですから、パワハラの影響は大きく、無視できないものです。
よほど小さな会社を除いて、ある程度の組織体を構成している会社であれば、パワーハラスメントの問題は潜在しているといえます。
パワハラに対する機運が高まっている今が、まさに見直しのチャンスといえるでしょう。
